幸福な便りというものは、待っている時には、決して来ないものだ。そうしてその人は、不意に来る。全然あてにしていないその空白をねらって不意に来る。 太宰治「正義と微笑」より
仲人という仕事をしていると、こんな場面にめぐり会うことも多いもの。「もうだめです、ワタシ」、「ジブンなんてこんなもんですから」なんてうなだれている時に、「えっ?こんな会員さんいらした?」というような方から「お見合い申し込み」があり、とんとん拍子にすすむ。レアケースではありません。
そんなカップルを目にするたび、「ご縁はかならず、どなたにも訪れる」のだと思わずにはいられません。
もちろん、「いい人いないかな、だれか見つけてきて~」と待っているだけではダメですが、「頑張って探している」のに出会わないときもあります。
でもね、慌てないで。「決まるときは決まる」「まだなものは、まだ」そのために「することを、する」「できそうなことは、心をこめてやってみる」
むかし風に言えば、「人事を尽くして天命を待つ」。
では、婚活においての人事を尽くすって???それは単に「お見合いを申し込む」「申し込まれたお見合いはなるべく受ける」ということだけではありません。
「婚活の基本のキは気づきのキ」です。
・好み・・・・・外部からの影響(友人、両親、メディアなど)に左右されたタイプではないか
・生活・・・・・どんな暮らしを求めている?「お互いガンバロー」か「支えます」それとも「支えて」か。
・家族・・・・・結婚後は家族が増えます。お相手のご両親、ご兄弟、ご親戚も大きくくるんで家族です。
・経済・・・・・安定志向か挑戦志向か
・距離感・・・一緒に行動したいか、それぞれがマイペースがいいか
・将来・・・・・未来図のアウトラインは描けているか
などなど。
自分を再度ながめてみて、何か気づくことはないでしょうか。自分をよく知っている人は、自分に合う人をよく知っている人でもあります。そう、ベストパートナーを探しやすい人なのです。
そして、もう一つ大事なこと。「欲望の奴隷」となっていないかをチェック!!欲望度が高ければ高いほど、必要な空白が狭くなってしまうのです。
幸福が入ろうとしているのに、入れないようにしてはもったいないです。もう、そこまで、歩いてきているかもしれないのに・・・・・・
ずっとずっと昔から、変わらないことがあります
いつの時代でも「愛」にまつわることで、喜怒哀楽を感じるのが人です
先人たちも悩んできたことなんだ、そうなんだ