どんなに愛されても、愛することがなければ、幸せには感じないものです。
様々な飼い主に愛されてきたけれど、一度も飼い主を好きになったことがなかった猫。そうやって
輪廻転生をくりかえし、100万回目は、自慢ばかりする野良猫として生まれ変わりました。そして、
美しい白猫に出会い、「自分よりも好き」なくらい好きになり、幸せに暮らしました。それから時
は流れ、白猫の隣で動かなくなり、そのまま二度と生まれ変わりませんでした。
「とても大事にしてくれるとは感じますが、どうしても好きな気持ちまで到達しないのです。どう
したら好きになれるでしょうか」という女性。
ある男性からは、「好きってどういう気持ちなのでしょうか」と真剣に質問されたこともあります。
先ほどの野良猫は白猫に出会うまでは、人間との出会いしかありませんでした。やはり、お相手が
人間だと、気持ちの温度差が多少はあったのかもしれません。
自分の魅力度とお相手の魅力度が大体同じくらいであると、相思相愛になる確率が高いと何かの本
で読んだことがあります。つりあっているということでしょうか。
さて、「好き」になるために努力は必要なのでしょうか。「好き」という気持ちを分析しなければ
「好き」と感じられないものでしょうか。
主人公の野良猫は白猫や子供たちを「自分よりも好き」なくらいでした。
美味しいものを食べた時、きれいな景色を見た時、元気の出る音楽を聴いた時、今度は彼女(彼)
と分かちあいたいと思ったならば、お相手のことを「自分よりも好き」になり始めていると思って
もいいのでは。何となく一緒にいたいな、と思えたならば、それは「好き」です。
そのもう少し向こうに「愛」が待っているのでしょう。
NHK教育で登場するにゃんちゅう
ネズミのぬいぐるみを着たネコです
おまんじゅうが大好き
ガラガラ声で小さい子たちに色んなことを教えてくれます