先日、萩尾望都先生の「ポーの一族」を原案としたドラマがありました。
耽美で幻想的、不老不死の運命を背負うヴァンパネラたちが永遠の時をさまよい・・・
ドラマの中で美しい吸血鬼が時折つぶやく「アンラーンするしかないわね」。
ぞくぞくしました、この言葉に、
記憶を消し去る意味として使われていたunlearn。
文字通り、学んだことをいったん白紙にもどすというような意味ですね。
ヘレン・ケラーは、アンラーンを「学びほぐす」と表現しています。
かのドラッカーは、「学ぶ捨てる、学びはずす」ことの重要性を説いています。
新しい知識やスキルを身につけることと同じくらい大切なunlearn。
学ぶよりもうんと難しそうですけれど・・・
金曜ドラマ『私、結婚できないんじゃなくて、しないんです』を観て学びました。
過去の恋愛で~~~~~いろいろな経験をして学びました。
恋愛・婚活本を~~~~~何度も読み学びました。
サイト情報を~~~~~かき集め学びました。
先日のお見合いで~~~~~失敗して学びました。
デート1回目の後、『交際終了』を~~~~~告げられ学びました。
学ぶチャンスは度々あって、しっかり、時には手痛く学んでいるはずなのに、
なぜだか同じようなことを繰り返す、酸いも甘いもかみ分けているつもりが、
経験したことが活かしきれない、知識は豊富に頭に入っているのに・・・
learnはできていても、unlearn ができていないのかも。。。
これまでの自分の考え方や行動をアレンジしたり、変えたり、発展させるのではなく、
きれいさっぱりやめてしまうーなかなか手ごわそうですが、やってみる価値はありそうです。
例えばお見合いの席で「ついつい自分のことばかり喋りすぎてしまう」傾向のある方が、
お見合いはできても交際にまで進まないことを悩んでいるとしましょう。
その日も「ご縁がありませんでした」のメッセージを受け取りました。
担当カウンセラーに相談したら、
「〇〇さん、お相手のお話をしっかりと聴いていますか?」と、
「聴く」ことの大切さを指摘され、
その帰りに立ち寄った本屋さんで「婚活会話のタブー集」なるものを見つけ、
そっと開いたページにも同じ内容が書かれてあった・・・
そうか、聴くことができてなかったのが原因で交際に漕ぎつけなかったんだ
と、学んだとしても
「ついついしゃべってしまう」という行動をやめない限り、やっぱりいつの間にか
「自分ばかりがついついしゃべってしまう」・・・ちっとも聴かない人のまま。
このケースでは、「聴くこと」よりも
まずは「話すことをやめる」方が先で、重要なわけです。
ー癖や思い込みを捨て去ることで、新しい何かがするするとはいってくるー
そうなのかもしれませんよね・・・
なかなか大変なことなので無理することはありません。
ちょっぴり意識するだけで十分。
疲れない程度に、ゆるゆるとアンラーンしてみてくださいね。
東京大神宮で赤福をいただきました
婚活が辛くなった時には こういうノンビリ時間も大切です
いつもいつもがむしゃらに活動するなんて大変なこと
気持ちをほぐしていったん白紙に戻してしまいましょうヨ