かずかずに 思ひ思はず とひがたみ 身をしる雨は ふりぞまされる(伊勢物語より)
わたしのことを想ってくださっているのかいないのか・・・
あなたに尋ねることができなくて、 涙がとまりません
~古より恋は切ないものですよね~
結婚相談所婚活の現場でもそれは同じ。
恋に落ちれば、どこでどんなふうに出会ったかなんて関係ないというものです。
出会いがお見合いというだけで、あとは何も変わりません。
お見合いして、交際になって、2回ほど楽しくデートが続くと、
うっすらと、はっきりと、「好きだな」「いいかも」と恋心が芽生えるようなんです。
いつのまにか心の中にポッと小さな花が咲くみたいです。
うそでしょ?!現実的なお見合いで、そんなに早く、そんな好きになるなんて、、、
ありえないよねーーー。
なんて疑っている人たちも、そのうちきっと「そうでした。。。♡」になることでしょう。
これまでのご成婚カップルはそろってそうだったのですもの。
そして、好きが芽生えると同時にむくむくと育ってくるのが不安。
素敵な恋に不安はつきものだから覚悟しましょう。
お相手さまのことを考える時間が次第に増えて、あれこれ気になることが浮かんでは消え。
こんな風に・・・
「まさか新しいお見合いしてないよね・・・」
「今日はメールの返信が遅いけど、このままお断りされてしまうのか・・・」
「風邪をひいたから週末のデートはキャンセルか・・・ホントに風邪?」
「2日も連絡がないけど、何かやらかしちゃったかな・・・」
自分のことをどう想っているのかー好きになってくれているといいな
気になって気になってブルーの海に沈んでしまいそうな気分。
そういう時こそ仲人(カウンセラー)の出番です。
さりげな~く、なにげな~く、先方相談所の仲人さんと雑談を交わしながら状況把握に努めます。
といっても闇雲に雑談はいたしません。。会員さんからの交際状況報告を確認して、
『あらこのご縁はつながりそうだわ』とピンときた時だけにしています。
この勘をいつも大事にしているイマであります。
恋をとりもつのが仲人の仕事。
うれし涙を降らせてあげたいなぁ。願いながら祈りながら黒子仕事をしています。
『その恋は片想いで終わるかもしれない』、
そう直感したときには、大きな傘を差しだす準備をします。
一つ傘の下で会員さんと一緒に、切ない涙雨が通り過ぎるのをじっと待ちます。
どんな時もアナタの心を守るのが仲人の役目なのです。
身を知る雨は、恵の雨。
今日の涙は幸せの時を迎えるために必要な雨なのだと思います。