お見合いから成婚直前まで、いつも気が乗らない風情だった元IMA女子。何度もIMAは言いました。
「気がすすまないのなら無理しなくていいのよ」。その度に「いえ、もう少し頑張ってみます」と、
うつむいてのお返事。時には「もうやめて、新しい出会いを探してみたらどうかしら?」なんて聞い
た日もありました。その度に、「でも・・・・・きっともういないから」とお答えになるのです。
それも、ちょっぴり憂鬱そうに。
お相手方の仲人へ尋ねると、お相手様も同じような気持ちらしく、何ともドラマティックから離れた
お二人でした。好きでもない、けれど嫌いじゃないというニュアンスでしたね。
しばらくして、「結婚することになりそうです」と幸せなご報告を受けた時も、やっぱり静かで淡々と
されていました。思わず「〇〇さんのこと、好きになったの?」と彼女の心の目を見つめました。
お互いのペースで生活できそうだから。若い時ならば見た目NGな彼だけど今の自分なら大丈夫だから。
決して多くはないけれど毎月の安定した収入もあるし、都心から離れているけれどマンションも持っている。
趣味もあるから、定年退職後にぬれ落ち葉にもならないだろう。
そんなことが決め手だったそうです。
その時、どこからか聞こえてきたメロディー
♪理想の世界じゃないけど 大丈夫そうなんで♪ (スピッツ 君は太陽 から)
おもちゃの世界にだって いろんなアクシデントやハプニングが起きてるみたいね
おもちゃのルールを守りながら 時には悪戦苦闘して 頑張って暮らしている
世界中のどこを探したって 理想の世界などないのかもしれない・・・・
もしかしたら 地に足つけてしっかり歩いているその場所こそが 理想の世界なのかもね
この成婚、仕方ない諦めみたいな感じが漂うのだけれど、そうでもないんだと思います。
人それぞれ愛の表現も幸福の価値観も異なるもの。実は元IMA女子は自分らしい幸せを手にいれたわけです。
加点法でお相手を見て、楽ではなさそうだけれど無理でもなさそうな結婚を選ぶーきっと思う通りの結婚では
ないだろう。でも、やっていけるんじゃないかという手ごたえに将来を賭けたということなのかな。。。
お二人が結婚されてからもうすぐ9カ月が経ちます。休日は一緒にスーパーへ買い物にでかけ、二人でみつけた
小さなカフェで、彼はコーヒーを彼女は紅茶を楽しむそうです。お互いに好きなことをしながらマイペースに、
着実に愛を育てているようです。
相性が良いって、こういうことを言うのよね・・・・
秋の夜長にお二人のことを思い出しながら、しみじみと優しいミルクティーをいただいたIMAでした。
ご主人さまー51歳 奥さまー47歳 お二人とも初めての結婚でした。~末永くお幸せに~