政府が6月に閣議決定した2022年版男女共同参画白書では、結婚や家族のかたちが多様化していることが示されました。「もはや昭和ではない」の言葉が印象的でしたが、結婚相談所にも「もはや昭和ではない」風景が広がっています。
白書では1980年と2020年を比較していて、30歳時点の未婚割合が女性は11.3%→40.5% 男性は31.1%→50.4%に増加との結果。婚姻歴のない30代独身者は男女とも4人に1人が結婚願望なしと加筆もありました。それはそうですよね。だいたい40年前の日本と比べるなんて・・・かの『バックトゥザフューチャー』だって30年前の物語じゃなかったですか?
令和の結婚相談所に集まる声
結婚相談所には結婚したい人が相談にみえますので、白書にあったように「自由でいたいから結婚しない」「家事育児の負担や経済的な不安があるから結婚に踏み切れない」という声が私の元に届くことはありません。
結婚前と激変しない生活で「自分らしくいられる結婚をしたい」、共働きをベースに家事育児も共にする「負担や不安を軽減できる結婚がしたい」という前向きな声が集まっているのが、令和の結婚相談所です。
婚活者の意識の変化
例えば20代から30代独身者にとっては、『平等』『等身大』がキーワード。「時代と社会に合わせて柔軟に、助け合って生きていこうよ」というような。
背伸びせず、ちょうどいい距離感で、協力し合える関係を築きたいということですね。見方によっては昭和時代よりも『絆』を重視した結婚観とも言えるのはないでしょうか。
・二人の時間も大切にしたいけど、一人時間も大切にしたい
・共働き、家事育児は手伝うのではなく協働型
・デート代は割り勘OK・デート場所はファミレスでもOK
・一人暮らし経験があって経済観念がしっかりしている人がいい
・お互いの趣味や大事にしていることを尊重し合える人を希望
人気の婚活プロフィールの変化
未だに昭和の婚活観を信じていらっしゃる方もいらして、「え?それは古いかも」と回答することがあります。昭和は女性らしさ男性らしさがお見合いの原点だったかもしれませんが、平成令和と移り、人気のある婚活プロフィールは以下のようなものに変わりつつあります。
・料理が得意をアピールよりも仕事が好き、頑張る女性をアピール
・男性は仕事だけでなく家事ができることをアピール
・ひとり時間を楽しんでいる様子を書く
・ふたり時間に楽しみたいことも書く
・親しみやすいイマドキワードを盛り込むのも効果的
etc
結婚相談所のルールも変わる気配あり
夏のIBJ定例会では以下の2点が議題に上がりました。
①オンラインデートをプレ交際として認めるか否か(現在はレアケースを除き不可)
②お見合い時のお茶代は割り勘を実施するか否か (現在は男性負担)
私たちも変わらなくちゃね。
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